
あなたの髪の色、肌の色、お好みのお洋服に合わせて、全48色の中からお選びいただけます。もちろんニ色、三色使いでも可能です。あなただけのイントレチャートを編ませて欲しいのです。

全48色の色見本からあなた好みの色をお選び下さい。フィレンツェのアルティザンが手編みいたします。それはルネサンス期以来のボッテーガのなせる技なのです。

古代ヨーロッパの礎を築いたのは、西アジアに自生していた小麦でした。その麦藁を編むのが農家の冬場の仕事でした。一方、家畜として飼われていた羊の毛は、フィレンツェを毛織物工業の最先進地に押し上げました。その中世の毛織物工業のギルドの寄進によって、フィレンツェのサンタ・マリア大聖堂が建立された訳です。その都市空間で小麦の藁と仔羊の鞣革がイントレチャートのバッグを誕生させていくことになります。こうしたことの背景には、アルノ川の舟運がフィレンツェから河口のピサの港で地中海世界と接続し、内陸のフィレンツェを交易都市に押し上げていったことがありました。
1860年の会社設立ですが、それ以前の19世紀世紀の前半には同家の造る鞍(くら)は、イタリア諸国はもとより、ヨーロッパのバイヤーの間にも広く知れ渡っていました。しかし、産業革命により移動手段が馬車から鉄道、自動車へと変化していく中で、「旅を支えるバッグの製造」へと舵をきりました。それは、彼等が長年培ってきた皮革製造の技術を、時代の新しい「移動のかたち」に生かすためでした。
フィレンツェのあるトスカーナ州では、「Bottega(ボッテーガ)」は単なる工房というより「商店」を意味しています。 店先に馬具を並べ、販売しながら、お客様一人ひとりの要望に応じて注文生産も受けていたのです。この「一点ものを生み出す」精神は、ルネサンス期から現代のFontanelli家にも息づいています。
それは流通の問題です。お客様の希望するデザインと色をフィレンツェのFontanelli(1860)に直接伝えることでアルティザンがバッグを編み込んでいくからです。その分過剰な在庫を抱え込んで都心の一等地のブティックで販売するのに較べて、圧倒的に値頃な価格でクオリティーの高い商品が提供できる訳です。お客様のお手元に製品が届くまで三ヶ月程かかるスローファッションですが、お好みの色のバッグを少しの間だけお待ち下さい。
お選び頂いたデザインは、フィレンツェのアルティザンに直接届けられます。 そこから始まるのは、あなた自身の色彩の物語。 Fontanelliでは、48色の革から自由に組み合わせを選ぶことができます。 世界にひとつだけの色のコンビネーションをあなたの想像から生み出してみませんか。

<作品例>
イタリアから新作バッグが届きました
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